スーツケースの鍵が開かない! 暗証番号のリセット方法や対処法はある?
スーツケースの中には、お土産や服をはじめ、大切な荷物がたくさんしまわれています。防犯対策の一環として鍵をかけることが多いですが、ダイヤルロック式の場合は暗証番号を忘れてしまうこともあるはずです。スーツケースを開けられなくなった時に、暗証番号はリセットできるのでしょうか。
ここでは、ダイヤルロックの暗証番号の設定方法や、TSAロックの解錠方法、スーツケースを開けられなくなった時の対処法などをご紹介します。
ダイヤルロック式スーツケースの暗証番号を設定する方法
商品によりますが、3桁の番号を合わせて解錠する「ダイヤルロック式」のスーツケースは、以下のような手順で暗証番号を設定できます。
- ダイヤルの横にあるダイヤルチェンジボタンを、ボールペンのような先が細いもので押し込む
- 任意の暗証番号を設定する
- 設定を済ませたら解錠用のプッシュボタンを押して、押し込んだダイヤルチェンジボタンが戻れば、暗証番号のセットは完了
万が一、自分で設定したはずの番号と実際の番号が異なると、鍵を開けられなくなります。セットを済ませた後は、設定した暗証番号でスーツケースを解錠できるかどうかを必ず確認しておきましょう。
レバーをスライドさせる、プッシュボタンを押しながら暗証番号を設定するなど、商品ごとに設定方法は異なります。詳細については、商品の取扱説明書やメーカーのホームページをご確認ください。
TSAロックの解錠方法を覚えておこう
アメリカ圏に渡航する際は、原則として鍵を施錠しない状態でスーツケースを預けなければいけません。そのままでは、荷物を紛失したり、盗難被害に遭ったりするのではないかと不安な方もいらっしゃるでしょう。
そのような際におすすめなのが、TSAロックつきのスーツケースです。TSAロックに対応しているスーツケースは、検査官が所持しているマスターキーで解錠できるため、荷物の盗難や鍵を壊されたといったトラブルを防ぎやすくなります。
現在は世界各国の空港が採用する標準保安システムとなっており、「TSロック」と表記されることもありますが、基本的にはどちらも同じものと考えて問題ありません。
TSA(TS)ロックのスーツケースの主な解錠方法は、以下のとおりです。
- フレームタイプ(キーロック):鍵を鍵穴に挿し込んで回したら、鍵を抜いてプッシュボタンを押す
- フレームタイプ(ダイヤルロック):設定した暗証番号に合わせてから、スライドボタンを動かす
- ジッパータイプ(キーロック):鍵を挿し込んで回したら、鍵を抜いてプッシュボタンを押すと、ジッパーの引き手を外すことができる
- ジッパータイプ(ダイヤルロック):ダイヤルを設定した番号に合わせたら、ボタンを押すかスライドさせると、ジッパーの引き手を外すことができる
スーツケースの鍵が開かなくなってしまったらどうする?
暗証番号を忘れてしまった、鍵を紛失したなど、何らかの理由でスーツケースを開けられなくなることも考えられます。そのような時は、どのように対処すれば良いのでしょうか。
スーツケースを開けられなくなった時の、トラブル別の対処法は以下のとおりです。
鍵が回らない
スーツケースの鍵穴に鍵が入らない、鍵を挿し込んでも回らないといった時は、部品のトラブルやゴミの詰まり、鍵本体の劣化といったトラブルが考えられます。
ゴミが詰まっている、汚れているといった時は、エアダスターでゴミを吹き飛ばしたり、汚れを落としたりすることで対処可能です。
部品のトラブルや鍵の劣化が原因で解錠できない時は、個人で対処するのは困難なので、メーカーに相談することをおすすめします。
鍵を紛失した
鍵を挿し込んで解錠するタイプのスーツケースの場合は、鍵をなくして開けられなくなることも考えられます。この場合も、基本的には自力で何とかすることはできません。
メーカーに鍵を紛失したことを連絡することをおすすめします。
そのまま放置すると、紛失した鍵を第三者に拾われるなど、防犯上の懸念点が大きくなります。できるだけ早くメーカーに連絡するか、買い替えを検討しましょう。
ダイヤルロックの暗証番号を忘れてしまった
ダイヤルロック式のスーツケースの場合は、無意識のうちにダイヤルに触れてしまい、暗証番号の数字が変わってしまうことも考えられます。
暗証番号を変えた記憶がないにも関わらず、スーツケースが開かない場合は、基本的にはもともと設定されていた暗証番号に近い数字で開くことが多いです。元のダイヤル番号の近くの数字を、1つずつ試してみましょう。
思いついた数字で解錠できない時は、000~999まで順番に番号を変えて試してみるか、メーカーやリペアショップなどに解錠を依頼する必要があります。
注意したいのが、TSAロックタイプのスーツケースについている「ダイヤルチェンジボタン(番号変更ボタン)」は暗証番号を変更するためのボタンで、暗証番号を初期状態に戻す「リセットボタン」ではない点です。
暗証番号とは異なる数字に合わせた状態で番号変更ボタンを押し込んでしまうと、スーツケースが故障する原因になります。
番号を忘れてしまわないか不安な方は、設定後にメモ帳などに記載しておくと安心です。
自力で鍵を開ける方法は厳禁
構造がシンプルな鍵の場合は、工具やヘアピンなどを使ってこじ開けられるのではと考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、無理にこじ開けようとした結果、鍵が破損してしまうことも考えられます。工具を使ってこじ開ける方法は、あくまでも最終手段です。原則として、緊急時以外は控えることをおすすめします。
やむを得ない事情で鍵をこじ開けた時は、スーツケース用のベルトなどで補強しておきましょう。
エースでは、製品の修理・鍵やパーツの取り寄せといったアフターサービスを実施しています。鍵に関するトラブルがある際は、最初にアフターサービスにご連絡ください。
修理・アフターサービスの詳細については、以下のページからご確認いただけます。
空港でTSA検査を受けたら鍵の確認を
空港でTSA検査を受け、スーツケースを開かれた場合は、検査後すぐに鍵がしまっているかどうかを確認しておくと安心です。
基本的には問題ありませんが、万が一鍵が開いた状態でスーツケースが戻ってきた時は、空港職員に施錠を依頼してください。
とはいえ、空港を出てから施錠されていないことに気づく場合もあるはずです。
解錠したままだと気づかずに空港を出てしまった時は、マイナスドライバーなどの平らなものを鍵穴に差し込み、左右どちらかに回して元の位置に戻してください。
そのままの状態だと、TSAロックを使用できないため注意が必要です。
暗証番号や鍵の管理は厳格に
スーツケースのダイヤルロックやキーロックは、大切な荷物を守るために欠かせない装置です。
ただし、暗証番号を忘れたり、鍵を紛失したりすると、自力でリセットすることができません。設定した暗証番号や、キーロックタイプのスーツケースの鍵は、厳重に管理しましょう。
鍵を紛失した、暗証番号を忘れたといった理由で使えなくなった場合、エース製のカバンであれば、カスタマーセンターへご連絡、ご送付いただけば対処することができます。
商品の修理やトラブルについては、下記のお問い合わせフォームからご連絡ください。