スーツケースの正しい捨て方は? 交換時に覚えておきたい処分方法と長持ちさせるコツ

時期こそメーカーや素材、使用頻度などに左右されますが、頑丈に作られていたとしても、スーツケースは使い続けるうちに必ず壊れてしまいます。
破損などを理由に、新しくスーツケースを買い直す際に悩みがちなのが、古くなったスーツケースの処分方法でしょう。使わなくなったスーツケースは、どのように捨てれば良いのでしょうか。
ここでは、スーツケースの正しい捨て方・処分方法や、長く使うためのコツをご紹介します。

スーツケースの主な処分方法

壊れてしまったなどの理由でスーツケースを買い替える時は、古いものを適切に処分することが大切です。スーツケースの状態にもよりますが、主な処分方法としては次の5つが考えられます。

粗大ごみとして回収してもらう

基本的に、多くの自治体でスーツケースは粗大ごみ扱いで回収されています。ごみとして捨てたい時は、自治体に回収を依頼しましょう。
回収費用はかかるものの、解体したり、お店に持って行ったりする手間をかけずに処分できるのが、粗大ごみとして回収してもらうメリットです。

詳細は自治体ごとに異なりますが、スーツケースを粗大ごみとして処分する場合は、以下のような手順を取ることになります。

  1. 電話かインターネットで粗大ごみ処理の申し込みを行う
  2. 指定された料金分の「粗大ごみ処理券」をコンビニなどで購入し、スーツケースに貼る
  3. 予約した日時に、指定された場所にスーツケースを置いておく

申し込みから回収までに時間がかかる可能性があるため、粗大ごみとしての処分を検討している方は、早めに予約しておくことをおすすめします。
また、自治体によっては、ごみ処理施設に自分で持ち込み、処分を依頼できる場合もあります。詳細については、自治体のホームページなどをご確認ください。

自治体の一般ごみとして処分する

ごみ袋に入れられるサイズのスーツケースや、解体・分解できるスーツケースに関しては、一般ごみとしてごみの日に出せる可能性があります。一般ごみとして処理できる場合は、ごみ袋に入れて集積場所に持っていきましょう。

ただし、スーツケースが可燃ごみと不燃ごみのどちらに分類されるかは、使われている素材や自治体によって異なります。解体・分解しても、分解前のサイズが大きなものは粗大ごみとして取り扱うケースもあるなど、具体的なルールは自治体によってさまざまです。
詳細についてはお住まいの自治体ホームページや窓口でご確認ください。

リサイクルショップに買い取ってもらう

壊れていない、目立った汚れがなくきれいなど、状態が良いものはリサイクルショップで買い取ってもらうこともできます。
処分費用がかからず、場合によってはある程度の値段で買い取ってもらえるのが、リサイクルショップに持って行くメリットです。

ただし、破損している、汚れが著しいなど、状態が悪いスーツケースに関しては買い取ってもらえない可能性があります。
販売店によっては新しいスーツケースを購入する際に、古いものを下取りしてくれることもあるため、下取り制度がある場合はそちらを利用するのも良いでしょう。

オークションやフリマアプリに出品する

リサイクルショップに持ち込むのではなく、ネットオークションやフリマアプリに出品して処分する方法もあります。発送作業などの手間はかかるものの、リサイクルショップとは異なり、自分自身で値段を決められるのがメリットです。
本体に傷や破損があると購入者とのトラブルにつながる恐れがあるため、詳細を正確に記載する、状態がわかりやすい写真を添付するなどの配慮は欠かさずに行ってください。

知人・友人に譲る

スーツケースを欲しがっている知人や友人がいる時は、譲る形で処分するのも良いでしょう。事前にスーツケースの状態を説明しておけば、面識のない人の手に渡るオークションやフリマアプリに比べると、トラブルに発展するリスクを抑えられます。
タイミングの問題があるため、活用できるシーンは限られてしまいますが、手間をかけずにスーツケースを処分することが可能です。

また、スーツケースを発展途上国に寄付している支援団体などに寄贈するのもおすすめです。
エースではご購入者様を対象に、使い終わったスーツケースを回収し、リサイクルまたはリユース(再利用)するプロジェクトに取り組んでいます。プロジェクトの詳細については、以下のページをご確認ください。

Ace Recycle PROJECTについて

スーツケースを長持ちさせるお手入れ方法

スーツケースは、正しい使い方を心がけたり、定期的にお手入れをしたりすれば、長持ちさせることができます。正しい処分方法だけでなく、破損を防ぐ使い方のコツも覚えておきましょう。
スーツケースの使い方やお手入れのポイントをご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

使い方のポイント

スーツケースを持ち運ぶ際に、伸縮式の持ち手(キャリーバー)をつかんで本体を持ち上げるのは控えてください。その状態でスーツケースを持ち上げると、キャリーバーが歪んだり、折れたりする原因になります。
階段の上り下りなど、スーツケースを持ち上げる必要がある時は、本体のハンドル部分を持って持ち上げることを徹底しましょう。
また、キャスターが4個ついている4輪タイプのスーツケースは、全てのキャスターを地面につけた状態で動かすこともポイントです。
本体を傾けて片面の2つのキャスターだけが地面に接した状態で動かすと、キャスターに負荷がかかって破損するリスクが高まります。

お手入れ・保管方法のポイント

使い終わった後のお手入れや保管方法も、スーツケースを長持ちさせるためのコツです。
使い終わったら、しまう前に本体についた汚れを拭き取っておきましょう。荷物をしまう内側の部分も、ほこりを取ったり、汚れが気になる時はタオルなどで軽く拭いたりしておくことをおすすめします。

湿気がたまるとカビが発生する恐れがあるため、収納する前に中身を全て取り出して、陰干しして乾かしておくのも有効です。
その後、直射日光が当たらない風通しの良い場所にしまっておくと、紫外線による変色や湿気によるカビを防ぎやすくなります。

ビニール袋や段ボール箱、不織布に入れた状態での保管は、ハンドルやキャスター部分の加水分解などの経年劣化を早めてしまうので注意が必要です。

スーツケースは正しい方法で処分・保管しよう

壊れたり、古くなったりしたスーツケースは、自治体に粗大ごみとして回収してもらうのが基本的な捨て方です。破損や汚れが見られない時は、リサイクルショップで売ったり、スーツケースを欲しがっている知人に譲ったりするのも良いでしょう。

捨て方だけでなく、正しい使い方を心がけることも大切です。使い方やお手入れに気を付ければ、より長くスーツケースを使える可能性があります。
古くなったスーツケースを処分したり、新しいスーツケースを買ったりする際は、ご紹介した内容を参考にしてみてください。

エースではご購入者様を対象に、使い終わったスーツケースを回収し、リサイクルしたり、再利用できる状態のものはリユースしたりする取り組みを進めています。
使い終わったスーツケースを「ごみ」としないためのプロジェクトにも、ぜひご協力ください。

Ace Recycle PROJECT