年齢やライフスタイルに合わせて、変化してきた「働くこと」への姿勢やそのマインド、「旅」へのこだわりなど。
WORK STYLE BEAUTIES イメージモデルを務める森絵梨佳さんが7つの質問に答えます。

Question 01

10代からお仕事をされている森さん。
20代から30代で、ワークスタイルに変化はありましたか?

慣れてきたからこそ
仕事への姿勢は
より丁寧に

20代は、とにかく目の前にある仕事をこなして知識と経験を積み重ねていくことで精一杯でした。
30代になった今は、仕事にも慣れて、ある程度のことが分かってきたからこそ、より丁寧に仕事と向き合うことが必要だなと感じてきていますね。

仕事へのやりがいや楽しさは変わらないのですが、家庭を持って私生活が変わってきたことで、気持ちの切り替えは上手くできるようになったかなとも思います。

20代の頃は、仕事で落ち込んで帰ると、なかなか気持ちを切り替えられず、やっぱり次の日も落ち込んだままでいることが多かったのですが、今は“家に帰れば家のこと”、“仕事現場に行けば仕事のこと”と分けられることで、どちらにも助けられているなって。マインド的には過ごしやすくなった気がします。

Question 02

仕事で悩みを抱えたときのリフレッシュ方法は?

ピアノに運動に。
趣味を持つことで
リフレッシュ

やっぱり趣味を持つことはいいリフレッシュになるのかなと思います。
私の今のリフレッシュ方法は、ピアノを弾くこと。
長いこと離れていたのですが、最近ピアノを買ったことで改めて癒しになっています。

あとは、よく言われていることだと思うのですが、やっぱり運動はマインドが前向きになりますよね。
太陽を浴びるのと同じような感覚で、少し外をウォーキングしたり生活の中にちょっとした運動を取り入れたり、それだけでもフットワークが軽くなって、仕事とのいい切り替えになるんじゃないかなと思います。

Question 03

毎日を快適に過ごすために心がけていることはありますか?

余分なものを
そぎ落とすことで
踏み出す一歩が軽くなる

30代になってから、どんどん自分が削ぎ落とされていくのを実感しているんです。
これは“いい意味”でなのですが、自分に必要なものが分かってくることで、余分なものが削ぎ落とされて、快適に過ごせるようになっているなって。
たとえば、今までは「かわいい!」と思っても結局着なかった洋服って結構あるんですけど、今は自分に必要なものがちゃんと分かってきたり。

そういう意味では、自分を知るということが大事なのかもしれないです。

20代の頃って、周りの目とかいろいろなことを気にして過ごしていたのですが、今はもっと自分主体で考えられるし、自分自身に目を向けられるようにもなりました。
“こうならなきゃ”っていう頑固なものがちょっとずつ減ってきたことも大きいんですかね。
無駄なものを捨てたからこそ、一歩を踏み出すことが気軽になったんです。

仕事面では最近ラジオを始めてみたり、今までは腰が重くてチャレンジできなかった習い事も今ならできそう!っていう気持ちになっています。

Question 04

森さんのモノ選びの考え方を教えてください。

実用的なものは
機能重視に
大事にしたいものは
慎重なモノ選びに

家庭と仕事で忙しくなった今、やっぱり実用的なものは機能面に特化した選び方になったかなぁ。
服で言うと、重いコートはもうまったく買わなくなりましたね。私の場合は、それによってフットワークも少し軽くなりました。

子どもが一緒の外出だと必然的に荷物が多くなるので、今まではあまり持たなかったのですが、休日はほとんどリュックスタイルになりました。
肩から落ちにくいとか、ポケットが多いとか、使いやすさも大事ですが、いかにもアウトドアという感じにならないデザインがいいなとも思ったり、うまく両取りできるものがいいですね。

最近、バッグを買ったときにちょっと失敗をしちゃって…。
とにかくファスナーの開け締めに苦労するものがあったので、細かいことなのですが、これからはファスナーのスムーズさもチェックするポイントに加わりました(笑)。

あとは、自分に必要なものが分かってきたからこそ、将来を見据えて一生大事にしたいものを買ってみるのもいいですよね。バッグやアクセサリー、時計など大人だからこそ長い目で見て大事にしていくものも慎重に選んでいきたいです。

Question 05

森さんにとって、
「旅」とは人生でどのような役割をもちますか?

旅は「頑張ろう」
っていう気持ちを
後押ししてくれるもの

「癒されたから頑張ろう」「また来たいから頑張ろう」っていう頑張る気持ちを後押ししてくれるのが旅かなって思います。
旅の前には仕事を詰めたり、頑張らなきゃいけないこともあるので、旅は日常を「頑張る」ためにもいいものですよね。
私は温泉目的で国内旅行に行くことが多いのですが、そこで出会う“食”も楽しみのひとつです。

これまでの旅行エピソードなどがあれば教えてください。

以前、山形を旅行した時に、誰でも参加できる朝ウォーキングに参加してみたのですが、毎日参加しているという地元のおじいちゃんやおばあちゃんたちと一緒に、お話しながら歩いたりして。
出会いや触れ合いがあったのが、旅先ならではの体験で、とても楽しかったです。
お裾分けしてもらったきゅうりも美味しかった!

Question 06

これからチャレンジしたいこと。
楽しみなことはありますか?

肌も体も健康に。
自分に時間を作って
あげることも課題のひとつ

チャレンジしたいことはやっぱり体作り。
今35歳なのですが、この年齢になっていろんな体の変化をすごく実感していて。
今まではそんなに気にしてこなかったんですけど、いろんなとこから情報収集をして、肌も体も健康的に生き生きしていたいなっていう気持ちが高まっています。

あとは習い事もやってみたいですね。物作りが結構好きなタイプで、おうちでミシンを使って物を作ったり、地道にチクチクするのが好きなので、なにかを作る習い事をやってみたいな…と考えてはワクワクしています。
なにかに没頭する時間はすごく楽しいので、そういう時間を自分に作ってあげたいなって思っています。

Question 07

最後に、頑張るすべての女性にメッセージを。

自分らしくいられる人と
空間を大事に。
そして心だけは健康に!

心が健康でいてほしいなって思います。
私はすごく周りを気にする性格なので、昔は生きにくさを感じていたのですが、
最近では意外とみんな人のことは気にしていないし、自分のままでいていいんだって感じられるようになりました。
「今日はもっとできたんじゃないか」とか、やっぱり仕事で落ち込む日はまだまだあります。
どの職種の方にもみんなにあると思うのですが、自分らしくいられる人と、自分らしくいられる空間を大事にして、心だけは健康でいてほしいです。

森 絵梨佳

10月4日生まれ。宮城県出身。保育士資格修得。
10代の頃からモデルの仕事をはじめ、30代になった今、数々の女性誌や美容誌で活躍するトップビューティーモデル。愛らしさと透明感を兼ね備えた佇まいで、雑誌では“なりたい顔No.1”として特集が組まれるなど、多くの女性の憧れの的。プライベートでは6歳の男の子のママとして、子育てを楽しみながら仕事と両立。

撮影/三宮幹史
ヘアメイク/犬木 愛
スタイリング/鳥山悦代